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次の方、よろしくお願いします。


リレー小説・・・4番手はここまでしか書けなかった。時間切れ。
と言うことで、詳細は闇人のすこぶる暇人ブログより。

本編は追記より。
・・・むしろ外伝っぽい・・・。




さて、話は一年と少し前に遡る。
氷蓮とアイゼンが各々の武器をその地へ捨て置いた戦が起きた。
その戦ではたくさんの人々が犠牲になり、そして一つの城砦が落ち、戦禍が広まり、そして帝国が傾いた。そして、落ちた城砦で決着は付いた。
氷蓮はその戦で城砦を守る側・・・帝国軍の騎士の一人であった。
対するアイゼンは、城砦を攻める側・・・反乱軍の体長格の一人であった。
その戦は、帝国の悪政に対し、遂に反乱軍が旗揚げをし、ある城砦へ攻め込んだことから始まった。

わぁぁあぁあぁ。
この数ヶ月間続く城砦への攻め。城壁へ近づいてくる敵へ弓や連弩を射、岩を落とし、城壁へかかってくる梯子へ油と炎をかける。毎回変わらない風景を見ながら、氷蓮は考えていた。
(何回も同じ攻めを繰り返してきて、何の意味があるというのか・・・)
どんどん倒れていく反乱軍の兵士達。
(これでは、ただ兵士を無駄に死なせているだけだ・・・)
また数人、城壁から落ちていく。
(このまま戦が進めば、確かに自分たちが最小の被害でカタが付くと思う・・・だが・・・)
火の点いた梯子に巻き込まれ、火達磨になっていく幾人もの兵士達。
「くっ・・・これではただの虐殺ではないか・・・」
また一人、兵士が頭を射られ、脳漿をぶち撒け、地べたに這いつくばった。
それから数時間、攻めどビクともしない城砦への攻めは続き、城門前は死体の山ができていた。そして、夕刻になろうという時間に反乱軍は退いていった。
(また明日、同じ様に攻めてくるのだろうか・・・?)
「気に食わないな・・・」
独りごちる。
「良いではないですか、これで帝国の平和が守られるなら」
そこに、この城砦の守将の一人にして参謀、ヴェゼルが後ろから歩いてきた。
「何が良いことだ?彼らとて、今でこそ帝国に弓を引いているが、帝国の民であろう?我らは、守るべき民に手を下しているのだぞ・・・何が良いことなのか・・・」
「・・・確かに。彼らは我々が守るべき民でしょうが・・・」
ヴェゼルは死体の山を見下ろし、
「今では敵です。彼らを殺さなければ、我々が殺されなければならない。そして、我々が殺され、この城砦が落ちてしまえば、一気に帝国が・・・我らの国王の御命までもが危ぶまれてしまう。それを許容することはできない」
静かに言い切った。
「・・・そうだな」
氷蓮は反論することはできなかった。
原因がこちらにあり、それを認め、説得と降伏勧告することになれば、忠誠を誓う国王の身が危うくなる。恐らく、政権は傾くであろう。そうなれば、あの腐った大臣共がここぞとばかりに権力を持とうとするはずだ。
(それは私も許容はできない・・・されど、このまま民を殺し続けることは・・・)
「貴女の葛藤も解ります。実際、此度の戦・・・反乱において、我々側・・・帝国側の悪政が原因であることは確かです」
「・・・」
氷蓮は無言で城壁の下を見やる。
無言で、城門前に山を成している死体・・・元々は守るべき民達は城内へ運び込まれる。
これはヴェゼルの指示。
彼もまた、民を愛する将軍の一人。
手をかけた民達を、せめて少しでも弔おうと、城内の墓地へ運び込むようにしているのだ。
「お前も・・・辛いだろうに・・・」
そう呟き、ヴェゼルに背を向け、歩き出した。

翌日。
いつもの攻めとは異なる様相を呈していた。
城砦を囲む軍勢は一定の距離を取り、一向に城門に向かってくる様子はなかった。
そして、すぐに雰囲気が変わった。
軍勢は中央から二つに割れ、その割れ目から十一騎の騎馬がゆっくりと現れた。
一騎を守るように十騎の騎馬が左右を守っている。
そして、中央の一騎が声を張り上げる。
「俺は反乱軍の大将、アッシュだ。此度はこちらの隊長十人とそちらの将軍・騎士十人による一騎打ちを希望したい。また、それは勝ち抜き制とする。挑む勇気が無ければ、昨日と同じように攻めさせてもらおう」

「な、何だと・・・!?」
城壁では氷蓮だけでなく、他の将軍・騎士達も絶句もしくは憤りを放っていた。
「我々が一騎打ちに応じねば、反乱軍の兵士は昨日までと同じく無駄死にさせるということか・・・人質とは合理的だ・・・」
ヴェゼルも苦言を呈す。
「此度の挑発・・・如何にすべきか・・・受けるか?」
この城砦の主にして主将のゴートンは、その場にいた全員に問うた、もちろん「受けるよな?」という眼をしながら。
「されば、私がまずは先手を受けましょう」
氷蓮が名乗りを挙げる。
(将軍・騎士としての地位としては私が最も下位に当たる。ならば、相手が如何に剛の者で私が敗れようと、問題は無い)
「いや、女将軍の出番は一つ後に下げていただきたい」
後から名乗りを挙げたのは、劉恵・・・氷蓮よりも少し位の高い老将軍の一人である。
「氷蓮殿はまだ若い・・・相手にどのような罠があるか判らぬ故に、これからの未来を担う将軍ではなく、この老将が様子見をいたしましょう」
そう言うや否や、横に置いていた至って普通の剣を二本、背中に携え城門へ降りて行った。
「・・・真に勝手な物言いではあるが、一理ある。故に、氷蓮殿は暫し待たれておけ」
「・・・うむ」
ゴートンが窘め、氷蓮は頷いた。

そして、劉恵は・・・一合も打ち合う前に、相手の振るう大剣によって血飛沫を上げた。

「な・・・!?」
城壁にいた皆が見間違いかと思ったはずだ。
何せ、将軍としての地位こそ高くはないものの、戦場での武勲のみでその地位まで登り詰めた、叩き上げの将軍だったから。
「くっ・・・私が行く!」
氷蓮は急ぎ馬へ跨り、得意の槍を構え、城門を出た。
「私の名は氷蓮!そこの剣士、名を名乗れ!」
「俺の名はアイゼン、お前を倒してまた一つ名を上げさせてもらおうか」
「舐めるな!」
氷蓮が神速の槍を突き出す。
常人なら視界に捉えることもなく心臓が突き抜かれている・・・常人なら。
「危ないな・・・だが、次はこちらの番だ」
大剣を横に振るう。
見た目こそゆっくりだが、間近に見た氷蓮からすれば暴風みたいなものだった・・・いや、暴風の方がまだ生温い。
その剣撃をいなすことが不可能と見るや、氷蓮は馬を踏み台にし、アイゼンの頭上へ飛び上がった。そして、アイゼンの馬へ向けて槍を投げつけた。
結果、氷蓮の馬の首は飛び、アイゼンの馬は額を貫かれ、アイゼンを地面に落とした。
「ちっ・・・」
氷蓮は、本当はアイゼンの頭を狙ったのだ。しかし、アイゼンはそれを見切り、ギリギリで避けたのだ。トドメを刺そうにも、既に立ち上がっているので、己の槍を回収するだけで手一杯だ。
「おっかねーな、まったく」
アイゼンは思う。
(こりゃ、作戦を成功させるにはリスクが大きすぎるぞ、大将よ)

「既に城内には兵士を紛れさせてある」
これは反乱軍内での作戦会議。
「故にここにいる5人の隊長達に、一騎打ちで十人分の時間を稼いでいただきたい」
大将であるアッシュは言い放つ。
「もちろん、相手は将軍クラス、一筋縄ではいかない・・・と言うよりも、恐らくはここにいる五人の内一人しかまともに太刀打ちできないであろう」
五人の内四人が頷く。
残った一人、アイゼンは、
「俺一人で将軍を十人を相手にしろということか・・・」
嫌そうに呟く・・・本当に嫌そうに。
そして、この一騎打ちに繋がる。

一人目を討ち取ったのはいいが、二人目が強い。
(このレベルのクラスがこの後の八人に何人かいると考えるだけでぞっとする)
「だが、ここまで強い奴と戦えることもまた楽しいものだ」
地面に叩きつけられた直後、すぐに立ち上がり剣を構える。同時に相手の女将軍も着地する瞬間に槍を手に戻し、構える。
(とは言え、あの刹那で避けるのが無理と判断し、馬を捨てると同時にこっちを狙う判断力・・・厄介だ・・・)
思った瞬間、
ヒュン、
槍が繰り出される。
顔面に向けられていた槍をギリギリで避け、己の大剣を下から掬い上げる様に斬り上げる。
女は身体を回転させ、後方へ避ける。その瞬間に槍を横薙ぎに払う。
それを斬り上げた大剣を手から離し、真下に落として槍を弾く。
(この大剣の重量で弾けるかは賭けだったが・・・上手くいった)

そんなギリギリの攻防を唖然としながら見守る両軍。
その状況の中、城砦に積まれている死体の山が蠢き始める。

悪夢が始まる。




以上、5番手の方よろしく。
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時雨―9

Author:時雨―9
現在大学生・・・死亡フラグ立ちまくりの毎日(笑)
趣味・嗜好・・・三国志、アニメ、漫画、ゲーム、のいぢ?ゲームは主に音楽ゲームをプレイ。
人生・・・多分、仲間内では1番運が無い人間。今までに何人もの怨

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